グリーフケア

ブルース・モーエン・メソッドでグリーフの症状が改善

このブログにお立ち寄りいただいてありがとうございます。

2025年に入ってから、ご家族が亡くなられたあとのグリーフで苦しむ方が立て続けにブルース・モーエン・メソッドのワークショップを受講されました。

いずれも、故人との絆が強く、喪失感がとても強く、精神的にも、肉体的にも、その影響から日常生活に支障が出るレベルの方が何名かいらっしゃいました。
そして、故人と再会したいという想いから、ワークショップに参加され、レベル1で故人と逢い、グリーフの症状が軽減したという報告を複数の方からいただいております。

その中のお一人のCさまから、レベル1受講後の感想を時間を追って3回に分けていただいていますので、ご紹介したいと思います。
感想は、御本人の許可をいただいた上で、個人を特定できないよう、私の方で多少手を加えています。
また、私からのコメントを色を変えて加えてもいます。

ワークショップ1週間後にいただいた感想

死後探索、最初から疑いはありませんでした。
でも実際にやってみて、これはあるレベルに到達するまでは本当に難しいと思ったのです。

探索パートナーから受け取った情報は、誰にでも当てはまりそうなことも含め100パーセント正解に近かったです。
そしてこの情報は当てずっぽうでは引き出せないものが数個あり、確実に母に会ったのだと思いました。

でも自分がやったことは判断が難しいです。
実際特定の故人に会えたとしても、解釈が難しいというか。
情報がどのような形ではいってくるのかをわかっているようで、実はわかっていなかった。
(実際は男の子ふたりの映像が頭に入ってきているのに、「息子二人」と声で聞こえたと感じている。実際は孫の男の子二人。)
これを「男の子が二人と感じた」と言えれば正解に近いのだなと学びました。
これは解釈者の問題になります。受け取った情報の精度をどこまで高めてゆくのかというのは経験で培われてゆくものですが
レベル1の時点では、エクササイズに慣れることのほうに重点を置いています。情報の正確さを意識するのはレベル2からになってきます。

母の探索中、私は動いている映像を受け取っているように感じていたのですが、実際は静止画だったみたいで、声だけリアルタイムで流れていて、雑音などもあり、すべてをとらえることができませんでした。
また、パートナーさんから「がんばってね、みたいなことを言われた」というのを、何となく突き放されたように感じてしまい悲しくなってしまいました。
でも上記したような「情報の受け取り具合と実際のこと」ををよくよく考えてみて、たぶん「応援しているからね」という理解でもよいのではないかと思って、何とか心を立て直しました。

こんな風に、初参加のレベル1だと「額面通りに情報を受け取ることの不正確性」みたいなものに混乱してしまうのだなと思いました。

全体としては、正解も失敗も含めて意義のあるものであったと思います。
正解と失敗という視点で見てゆくと、受け取った情報に対して優劣をつけるような感じになってしまって、自分自身を追い詰め兼ねないかもしれません。
レベル2ではヒットという言葉を使いますが、それは類似性というニュアンスで、正解とか正しいという意味ではないのです。
また、情報が大きく違ってしまっているとしても、なぜその誤差が生じてしまったのかということを分析することが、情報の正確性に近づくためのキーになってきます。
これもレベル2で扱ってゆく内容になります。

実際にやってみないとわからなかったことがあり、それが大切だと感じました。

ワークショップ10日後の感想

ワークショップの翌日は、
「がんばってね」
が突き放されてように感じ落ち込んでしまった話は書きましたが、その後も母への接触を2回ほどして、母の兄の接触を1回しました。
どちらも映像なり感じられるものが最初はなかったので、母に関しては検索パートナーさんが言っていた母の現在いるところのイメージを使い、叔父に関しては、好きな場所を想像して話しているつもりになりました。

母が亡くなる前に、私が色々伝えられなかったことの後悔を話しても
「あんたの気持ちなんて充分わかっていた」
とか、これからの自分の人生の不安を口にしても
「あんたなら大丈夫」
とかで、母は私のことを良い意味で全く何ら心配していないんだな、この世の未練や執着はないんだなと感じたのです。

そして叔父は亡くなる前に、私と母のことは必ず守るからねと言ってくれた通り、今は見守り、必要な時には関与して、実際に守ってくれているのだと安堵を感じました。

これらのことは、想像から始めてみたものの、何か妙に腑に落ちたというか、疑いがなく心に納まりました。

「信頼する」というのはもしかして、想像か否かの検証のフィードバックから得ることもそうですが、心が納得するということもそうなのかもしれないと思いました。
探索パートナーさんが持ち帰ってくれた言葉に、確信を得たのは頭ではなく心であったように思います。
ブルースは頭で理解したけれど、私は心で理解することのほうが得意なような気がするなと感じています。

そして、この後私の心は上向いたのです。
今まで趣味だった園芸に心がまた惹かれるようになりました。
面倒に感じて、もう花や木なんて要らないと感じていたのに、また木や花と繋がれるようになりました。

そして、ワークショップというより瀬谷さんとSさんと母の話を少しさせていただいたのがすごく慰められたので……(中略)

この経験は、非物質的世界とコンタクトを取ったことで、想像もしないものを受け取れた感じがしてなりません。

実は瀬谷さんのユーチューブを偶然見たのも、非物質的世界で瞑想をして祈りをささげてからなのです。
(これも非物質世界に行けたのかどうかと疑問でいっぱいでしたが)

結局私は瀬谷さんにすぐ連絡してから3日間でワークショップの参加を決め、金欠の私に予想外のお金が振り込まれ(参加費用分)、PCも予想外に安く購入できました。
思い立ったときにスケジュールを見たらちょうどワークショップがすぐに開催される予定で、自分のスケジュールもその時偶然空いていた、という方はよくいらっしゃいます☺️
また、お金のことも臨時収入がなぜかあったということもよくあり、非物質的な采配なのでしょう。
不思議なものです。

今回のワークショップ前後のことも含めて、私はほとんど信頼し始めています。
非物質世界との接し方は自分の納得がいくものでなかったとしても、その体験が失敗とは言えないのかもしれない。
非物質世界で呼びかけた質問に何も返答がないように感じても、こんな風に現実の世界で返ってくるものなのかもしれないなと思いました。
実はこの辺の話はレベル3でお伝えする内容なのです(笑)
その時に、また答え合わせがあるのかもしれません。

ワークショップ3週間後の感想

レベル1の受講直後は体験をできたのか否か、その後は信じられるか否かというところに意識が向いていました。
今回お伝えするのは、レベル1の影響です。

ここ1か月間、私はパニックを起こしていません。
ワークショップ後、運転もしたし、行列にも並んだし、人込みにも行ったけれど、以前のような不安の波は押し寄せてこなくなりました。

確かに暴露療法でパニックは落ち着きつつあったと思います。
でも、私のパニックの原因の一つは、母への罪悪感を手放せないことだとうすうす感じてはいました。
だから、母に仏壇から謝ったり、感謝したり、自分が母に対してできたことを書き出したり、セルフコンパッションをしたり、マインドフルネスをしたり…と努力しました。
それでもパニックは6か月に渡って、悪化していったのです。

レベル1の後何度も練習しました。
そして、最初は音声付静止画だった母が動くようになり、会話ができるようになりました。
(まだ生きていた時のようにキャッチボールではありませんが…。)

そして、非物質世界で「あれ?」ということが何度もありました。
私の想像ではないことが起こるようになりました。
まず、叔父に会いに行ったときに母や父が一緒にいたのです。
そして、また叔父に会いに行ったときに家の奥に祖母がいる気がしたのです。
「台所にいるよ」と言われて、台所で楽しく料理をする祖母に会うのだろうと想像しながら行ってみると、途中の廊下でばったり祖母に会ったのです。
祖母も私が来たのがわかり、台所から「移動」したのでした。
私はこれは本物だと思って、挨拶もそこそこに祖母を抱きしめるというか、ほとんど捕まえてしまいました。
すると祖母の細い体や割烹着の濡れた冷たさのようなものまで感じられたのです。
それから、リトリーバルの後に何気なく叔父を訪ねた時のこと。
そこには父と母と、なんと私がいました。
今の私ではなく、小さい頃の私です。その私はこどもらしくわがままそうに父の膝の上に座って過ごしていました。
私はよかったねと思ってその時はそのまま帰りました。

それからは、私は母のことをそれほど考えなくなりました。(良い意味で。)
私は、罪悪感から母に伝えたい、わかってほしいことはあったけれども、やってほしいことはもうないのだと思います。
私は41年間べったりと結婚してからも一緒にいました。
短かったかもしれませんが、濃厚な日々で満足できたのだと思います。

私は39歳の時に、自分の心を癒すために、母から自立しようともがいていました。
でもその直後に介護が始まり、離れたくても離れられなくなりました。
そして死別により気持ちが離れられない日々になりました。
私の自立はそこで止まったままになっていました。
母が亡くなったとしても、私がアダルトチルドレンであることには変わりませんし、
様々な幼少期の心の傷を抱えていることも変わりませんが、母のことばかり考えていて、自分のことはすっかりおろそかになっていました。
でもレベル1のワークショップのおかげで母のことに向いていた意識が自分に向くようになりました。
そこで、瀬谷さんのセラピーやカウンセリングを受けてみようと思ったのです。

そして、BMのレベル3を紹介されました。
正直、BMは母に会う目的なら、レベル1でも十分で、上記のようなことを考えると十分すぎるほどでした。
(もともとレベル2に進む気はなかった。)

レベル3を調べてみるとなるほど自分に必要なものだわと思いました。
レベル1のように、ワークショップの後も少しずつ練習をつづけることで納得のいく形になってきたように、レベル3でもきっと練習次第でいい影響がでてきそうだと思えました。
今度は改めて自分自身に目を向けて心の傷やトラウマを癒していきたいと思います。

これが悲嘆療法などだったら、ばっちり体験はできたのかもしれませんが、
そのあとまた不安になったり信頼できなかったりと何度もセラピーを受けなければならなかったかもしれません。
BMメソッドの良いところは何度も納得がいくまで体験ができることですね。

瀬谷さんが質問に答えてくださることも本当に助かっていますし、ワークショップ後のBMのモチベーションにもつながっています。
レベル1の体験が母や私の非物質世界の大切な人々と再会させてくれました。
そしてインナーチャイルドや私の魂の側面とも今後出会うチャンスを与えてくれるでしょう。

BMのレベル1と瀬谷さんに出会えて本当に良かったです。
ありがとうございました。

私こそ、洞察に満ちた感想をありがとうございました。
(個人的にメールで御本人へ返信済みです)

グリーフを抱えた方がワークショップに参加されるとき、最初のご連絡でシビアな状況を心身ともに抱えていらっしゃることを感じることも多いのですが
ワークショップの最中から、その後、少しづつ変わってゆく
その方々の内面にあるレジリエンス(困難やストレスに直面して、適応し、回復しようとする力)を目にして
感嘆することがしばしばあるのです。

受講生の方々とは一期一会と思っています。
私が何か特別なことをしなくても、

その方自身の力を信じること
批判されたり、否定されたりされることなく、受容される感覚を持てる安全な場を作ること
その時に必要な言葉をかけられること
本来持っている力を発揮できるようにお手伝いすること

が、一番癒やしにとって効果があることなのかもしれません。

そして、受講生の方々とのそうした出会いや経験で、私自身も学び、成長させていただいていると思います。

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